「探偵が早すぎる」を読みました。
久しぶりに上下巻の文庫本を読みました。
同期と本の話になった時に、この間読んだ「悪いものが、来ませんように」が面白かった話をしたら、この「探偵が早すぎる」を勧められました。
探偵が早すぎる ★★★★☆
ストーリーは5兆円の遺産相続の件で、相続者のJK一華ちゃんが親族から命を狙われまくる話。一華ちゃんは橋田って家政婦とその人の知り合いの探偵を護衛として雇うんだけど、タイトルにもなっている通り、その探偵が早すぎる。
何が早いかって、親族が命を狙っている計画の段階で先にトリックを見破ってしまう。だから、一華ちゃんの周りには何も起こらないし、気づかない。
私が好きなのは、探偵のトリックを見破る時のセリフでした。ハンムラビ法典みたいなことを言った後に「トリック返し」って言って同じようなトリックを仕掛け人にするんです。
最初に書いた通り上下巻なんだけど、読みやすさはとてもいい。上巻はトリックをかける側の心理とかトリック返しの描写とかがとても丁寧。下巻は臨場感があってスピード重視って感じました。
この本で一番興奮したのは、最後の最後。
橋田が探偵の師であったことがわかった時。
あの高揚感は久しぶりに味わいました。
あー面白かった!
おしまい